以前、ベトナムの企業に訪問したときに感じたこと。
若くて優秀な人材は、日本よりもベトナムの方が多いのではないか?と。
もちろん、日本でも20代の優秀な経営者はたくさんいるし、経営者でなくても、それなりのポストに就いて働いている人間はたくさんいます。
(「フツーの女子社員が29歳で執行役員になるまで(仮)」著者:横山 祐果/出版社:日経BP社)
(内容はともかく)最近、こんな本も話題にはなっていたので、日本では29歳で執行役員というと、それなりに「へー、すごいねー」となるのが現状。
まぁ、そうでしょう。
少し古いデータではありますが、財団法人労務行政研究所が2010年4月1日の日付で発表した「役職別昇進年齢の実態と昇進スピード変化の動向」によると、40歳になってやっと係長、45歳で課長、部長になるのは50歳。
そんな会社が多いのが日本。
これは、おそらく異論がないところではないでしょうか。
2009 年 10 月または最新時点で回答していただいた「役職別実在者の平均年齢」を集計した結果,係長は 39.6歳,課長 45.1 歳,部長 50.7 歳となり,役職間の年齢差はおおむね5歳前後となっている。
(財団法人労務行政研究所「役職別昇進年齢の実態と昇進スピード変化の動向」)
では、かわってベトナムはどうかというと、20代の部長なんかは本当にたくさんいますし、若い世代の方々が重要なポストに就いてバリバリ仕事をしています。(写真の女性も見た目も若い20代の方ですが、ベトナムのWEB系企業の部長さんです)
ベトナム国民の平均年齢は28.2歳で、日本の45.0歳と比較すると非常に低く、若い労働者が多い。
ベトナムという国は、過去、ベトナム戦争で多くの方が亡くなった悲しい歴史の影響で、人口ピラミッドを見てもわかるように55歳以上の人口が著しく少なくなっています。
(2015年ベトナム一般概況~数字で見るベトナム経済~JETRO)
こういった環境だからでしょうか。
ベトナムに行くと、いつも、若くて優秀な人が多いなぁと思うのは。
日本の環境と比べると責任ある仕事を任せられるチャンスも多いのかもしれません。
環境が人を作る。
そういうことを考えさせられる国、それが私にとってのベトナム。
日本人も、もっともっと頑張らないといけませんね。