人間は、人の顔が目に入ると、注目してしまう傾向があります。
この写真を見て、思わず似顔絵のイラストに、つい目がいってしまったという方も多いのではないでしょうか。
本の表紙というものは、似たような本がたくさん並んでいる中で、いかにして注目をひくか、手に取ってもらうか、そこが一番重要なわけで。
そう考えると、本の表紙に、著者のイラスト似顔絵を掲載するというのは、ひとつのマーケティング手法として有効な手段と言えるでしょう。
そういえば、最近、私も、ある方に似顔絵を書いてもらいました。
(左:東風孝広先生、右:時枝)
これぞ、プロが描く似顔絵!
実は、ちょっとした縁があって、あの有名な漫画「カバチタレ」や「極悪がんぼ」を手掛けている東風孝広先生に似顔絵を描いてもらいました。
いやー、特徴つかみまくりですよね(笑)
この似顔絵を描いてもらったあと、まわりにいた人たちが「似てる!似てる!」と盛り上がっていたのを思い出します。
似顔絵は上手に活用すると素晴らしいコミュニケーションツールになるということを実感しました。
しかも、東風孝広先生、似顔絵を10分くらいで描きあげてしまうんで、その場にいた人たちは、みんな驚きと感動。
いやー、ほんっとにプロは凄いです。
わずか10分で描いた似顔絵で、その場にいる人たちに感動を与えるわけですから。
というわけで、ここからが今日の本題。
似顔絵をビジネスでうまく活用するためにポイントとなるのは、どういったことなのでしょうか。
それについて、「ビジネスマンの似顔絵活用術超入門(経法ビジネス新書)」の著者、小河原智子さんは、こう述べておられます。
似顔絵をビジネスに使って成功した、という例として、分かりやすいのが「世界の山ちゃん」ではないでしょうか。(中略)実はこの山ちゃんの似顔絵、最初に見かけたときには違和感がありました。えっなにこれ?!という感じです。今ではこの気持ちに引っかかってくる感じが、似顔絵を使う最大の成功のポイントなのだと思っています。
(「ビジネスマンの似顔絵活用術超入門/著:小河原智子」より引用)
こちらが「世界の山ちゃん」の似顔絵看板ですが、たしかに言われてみれば「なにこれ?」と気持ちに引っかかるような感じはありますね。
足を見ると、鳥の足になってますし。
手も、まるで鳥。
これがいわゆる、いい意味での「違和感」なんでしょう。
さすがに写真だと、ここまでの「えっなにこれ?!」という驚きを与えることはできないのではないでしょうか。
最近は、名刺に似顔絵をのせたり、SNSやブログのプロフィール画像を似顔絵にしているのを、よく見かけますが、より効果的にビジネスに活かそうと思えば、これくらい思いっきりやってみるのも一つの方法でしょう。
たとえば、体の大きい人であれば、体をゾウとかクマにしてみるとか。
女性であれば、体を人魚にしてみたりとか。
いささか極端ではありますが、そうすることで、ちょっとした違和感が生まれ、それが円滑なコミュニケーションにつながっていくこともあるでしょう。
もし、名刺やプロフィール画像で似顔絵を使ってみようかなと思うのであれば、そういうことも考えてみると、よりビジネスに活かせると思います。
気持ちに引っかかってくる感じ。
しっかりと考えてみたいものです。
ただまぁ、名刺にしろプロフィール画像にしろ、見る人によっては「え?ふざけてるの?」と思う人もいます。
ですので、名刺であれば、似顔絵入りとそうでないもの2パターン用意するなど、TPOにあわせた対応ができるよう工夫することも必要かもしれません。
ビジネスは常に相手がいるわけですからね。
というわけで、最近は、バースデーケーキに似顔絵のサービスがあったりもしますが、どうですか、この似顔絵。。
これ、私の会社のスタッフが、私の誕生日祝いに用意してくれたケーキなのですが。
宗子社長って。。。(笑)
ここまで悪ふざけされると、気持ちにひっかかりまくりです(笑)
でも、これくらい思いっきりやってくれると、意外に嬉しかったりもしますし、なにより、この似顔絵がキッカケで会話が生まれ、その場が明るくなります。
面白い似顔絵があることによって、場が明るくなる。
これも似顔絵のひとつの効用でしょう。
というわけで、今回は「似顔絵」について、いろいろと書いてみました。
ご精読ありがとうございました。