Facebookを見ていると、ぜんぜん面白くない投稿を、毎日のようにしてる人がいます。
その人なりに、自分の体験や経験、意見や主張、仕事のことなんかを書いてるんでしょうけど、読んでもまったく面白くない。
というか、ウザい。
でも、中には、すごく面白い投稿をする人や、興味深い文章を書く人もいます。
その違いは、どこにあるんだろう?
ちょっと考えてみました。
体験や経験を語るだけで終わっているから面白くない。
他人のFacebookの投稿やブログの記事を見ていて面白くないのは、これが理由のひとつです。
体験や経験を、ただそのまま書いてるだけだと、読んでる側は「だから何?」となってしまいます。
では、どうすれば、自分の体験や経験を面白く相手に伝えることができるのでしょうか?
そこで大事なのが「体験や経験に、普遍的な意味合いを持たせる」ということです。
つまり、自分の個人的な体験や経験に、一般に広く通じる意味合いを持たせる。
これが、その話題が面白くなるかならないかに影響を与えるわけです。
たとえば、この記事では「私が歌謡曲BARスポットライトに行った」という個人的な体験、そこでの気づきに、「BARの経営で成功するためには」という一般に広く通じる意味合いをもたせ文章を書きました。
これが、ただ単に「私が歌謡曲BARスポットライトに行った」という個人的な体験を書いただけの記事だったら、なんの面白みもない記事になっていたことでしょう。
ぼくは(1)体験 (2)気づき (3)普遍性--を踏まえて作文を書くことを「個人的体験の普遍化」とか、「個性の普遍化」と言っています。
もちろん個人的に体験したことを取り上げて、体験で得た気づきや発見を書いたところで終わっても、その作文にふさわしいのならそれでもいいのですが、ぼくらは書くことを通して考え、考えることを通して社会とどうかかわっていけばいいのか、自らに問うてもいるわけです。
作文はその表現の場のひとつですから、書いた内容が一般に広く通じる意味合いを有している、つまり普遍性があれば、そこはちゃんとふれて結びとしてほしいのです。またそれが作文の書き方としては一番オーソドックスに思われます。
「必ず書ける「3つが基本」の文章術」(著者:近藤勝重/出版社:幻冬舎新書)
毎日新聞で論説委員、「サンデー毎日」編集長、専門編集委員などを歴任されたコラムニストの近藤勝重さんが書かれた「必ず書ける「3つが基本」の文章術」という本の中には、このような記述があります。
体験、気づき、普遍性を踏まえて文章を書く。
Facebookの投稿でも、ブログの記事でも、読者に喜んでもらうためには大事なことだと言えるでしょう。