ブログの記事を書くのに時間がかかりすぎる人の多くは、「最初の一文が思いつかない」とか「書き出しがうまくいかない」ということを言います。
まぁ、ブログの記事に限らず、アフィリエイトサイトの記事、もっと言えば、小論文やレポートなど、まとまった文章が書けない理由は「書き出しがうまくいかない」ということが、ほとんどだったりします。
だから、たとえばブログなんかだと、記事を書くのが億劫になってしまい、更新がとまってしまう。
おそらく、そんな人ばっかりでしょう。
そういう人、ほんと残念ですねー、スピーディに書き続けることさえ出来れば、アフィリエイトだって、それなりに稼げるのに。
文章は、ちょっと意識を変えるだけで、けっこうスラスラ書けるようになるものなんですけどね。
積極的に「恥」をかける人。
こういう人は、ブログやアフィリエイトに限らず、仕事においては優秀な人が多いです。
小学校の授業で、こんな子いませんでしたか?
「じゃ、これわかる人、手をあげて」と先生が言うと、「はい!はい!はい!」と積極的に手をあげる子。
そして、「じゃ、〇〇くん、答えてみて」と言われると、「えーーっと、わかりません」と答えて、クラスの爆笑を誘う子。
これが、積極的に「恥」をかけるということです。
で、先生から「〇〇くん、わかりませんじゃダメでしょー(笑)、なにか答えなさい」と言われ、サクッと思っていることを答える子。
答えが間違っているかどうかなんか、そういう場では、たいした問題ではないのです。
たとえ間違っていても、積極的にスピーディに手をあげて答える。
仮に答えが間違っていたって、「じゃ、これですか?」「じゃ、これですか?」と、失敗や間違いから正解を導いていく。
失敗を恐れず、積極的に「恥」をかく。
こういう気持ちって、文章の最初の一文を書く時にも、案外、大事なことだったりします。
しょーもない一文でいいんです。
どうせ後から書き直せばいいんですから。
最初の一文が書ければ、その一文がもとになり、そのあとの文章が、案外、スラスラ書けたりするものなので。
紙に向かったはいいが、最初の一文がどうしても出てこない。
こういう経験は誰にでもあると思います。
書きたいことはある程度決まっているのに、書き出しでつまずく。
拷問でも受けているような気分になって、しまいには書くことが嫌になる。
必要なのは書きたい中身ではない。
最初の一文を書き出す勇気だ。
このような威勢のいいことを言いましたが、どうしたらその勇気が持てるのか。
やはり、肝心なのはそちらのようです。
そこで、アドバイスを一つだけしておきます。
自己愛を捨ててください。
(中略)
書き出しが十分に練られたものであるなら、本当はそれに越したことはありません。
小説を書こうとする人が、書き出しの一文に何日も費やすことは、それはそれで意味があります。
論文だって、書き出し次第では良くも悪くもなるのです。
ただ、こうも思うのです。
自意識を高くしすぎるあまり、白紙の原稿用紙を前に多くの時間を浪費するぐらいなら、最初の一文はいい加減なものであろうと書き出してしまったほうが得策だろうと。
「800字を書く力」(著者:鈴木信一/出版社:祥伝社)
埼玉県の高校の国語教師、鈴木信一先生は、著書「800字を書く力」の中に、こう書かれています。
「自意識を高くしすぎるあまり、白紙の原稿用紙を前に多くの時間を浪費するぐらいなら、最初の一文はいい加減なものであろうと書き出してしまったほうが得策」
これって、ブログやアフィリエイトで言えば、パソコンの前で、手も動かさず時間を浪費するくらいだったら、最初の一文はいい加減でよいと言い換えると、しっくりいくのではないでしょうか。
うまい書き手というのは、宙をにらんだり、言葉が天から降ってくるのをぼんやり待つようなことをしません。
彼らは書いたことをにらみます。
一行目に書いたこと、それをうけて二行目に書いたこと、それらをにらんで、書き足りないこと(=不足)を見極めます。
そうすれば、次に書かねばならないことは、おのずと決まってくる。
そのことを知ってるのです。
「800字を書く力」(著者:鈴木信一/出版社:祥伝社)
いい加減でもよいから最初の一文さえ書いてしまえば、後に続く文章を考えることができるようになります。
自分が書いた文章にはどんな要素が不足しているのだろう?
何を付け加えれば、全体としてわかりやすい文章になるだろう?
書くことに必要なのは、感性でも想像力でもなく、一文一文をつなぐことだと鈴木先生は主張します。
書く前から、書くべき文章がスラスラと頭の中に浮かぶなんてことは、まれなこと。
書きながら、つぎに書くべき文を見つけていく。
長い文章も、そういう作業をひたすら繰り返すことで成り立つ。
先に全体の構成なんて考えてたら、かえって手が止まる。
大事なのは、最初の一行を書き出す勇気。
自己愛や自意識を捨てれるかどうか。
明日も頑張って、文章、書いていきましょう!(^^)
