「宿題」という言葉を見て、あなたはどんなイメージを持ちますか?
先生から言われて仕方なくやっていたもの?
親から怒られながらやっていたもの?
忘れると先生から怒られるもの?
まぁ、おそらく、そんなイメージを持ってる人が多いのではないでしょうか。
ただまぁ、よくよく考えてみると、嫌々ながらやっていた「宿題」のおかげで、私たちは読んだり書いたり話したりといった、最低限生きていくうえで必要な能力を身につけているのです。
小学生の時に、国語の先生が「宿題」として出してくれた「漢字ドリル」
そういうのをやってきたからこそ、今、こうして文章が読めているわけです。
子どもの頃は、勉強の苦手なところを鍛えるために、先生が宿題を出してくれました。そして、いやいやながらも宿題をこなすうちに、力がついてきました。
しかし、大人になると、宿題を出してくれる人は誰もいません。力をつけたかったら、自分で自分を鍛えるしかないのです。
(「大人の宿題」(著者:山名 宏和/出版社:サンマーク出版)16ページ)
「ザ!鉄腕!DASH!!」「行列のできる法律相談所」「ダウンタウンDX」「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」など、数々のテレビ番組の構成に携わる放送作家の山名 宏和さんは、著書の中で、こうおっしゃっています。
ただまぁ、大人になっても何らかの学校に行けば、そこの先生が宿題を出してくれたりはします。
また、会社の上司から「来週月曜日までに、これ、きちんとやってこいよ」というような宿題を出されることもあるでしょう。
しかし、仕事の能力を高めたり、この先10年20年と何があっても食べていけるような力をつけようと思えば、やはり、自分で自分を鍛えていくしかないと、私も、そう思います。
アスリートのように仕事をしよう。
昨日よりも今日、今日よりも明日、日々、自分を進化させる。
より多くのことを、より速く処理できるように、自分を鍛えていこう。
これは、私自身、いつも心がけていることですし、うちの会社のスタッフにもよく伝えていることでもあります。
仕事というものは、数値化できるものとそうではないものに分かれますが、数値化できるものに関しては最速を目指す。
たとえば、メールであれば「1通のメールを平均何分で返信できるか」というように数値化できますし、ブログにしても「1記事更新するのに何分かかるか」というように数値化できます。
そのように、自分の仕事を、できる限り、数値化していくことで、日々、どのようなトレーニングを自分に課せばよいかが見えてきます。
たとえば、メールの処理速度を上げるために、日々、仕事が終わった後に自宅でタイピングの練習を行う。
ブログの記事を書く時間を短縮するために、まずは大量に情報をインプットして、記事のネタをストックしておく。
より早くWEBサイトが作れるようになるために、ショートカットキーを覚えたり、新たな技術を習得する。
そのように、自分で自分に宿題を課して、日々、自分を進化させる。
その積み重ねが、結果として周囲からの評価や稼ぎにつながるわけですし、それが「大人の宿題」というものだと、私は、そう思います。