ストレスに押しつぶされそうになること。
人間、誰もが生きていれば1度や2度はあることでしょう。
また、押しつぶされそうになるほどではないけど、ついついストレスで食べ過ぎてしまって・・・
というような軽いストレスを、ほぼ日常的に感じているという方もいるでしょう。
かくいう私も、過去に仕事のストレスを解消するために暴飲暴食を繰り返し、体重が25kgも増えてしまいました。
いやー、一度増えてしまった体重を落とすのは大変。
まだ、そこから10kgしか減らせていません(涙)
私はその当時、仕事のストレスを「美味しいお酒や美味しいお酒や美味しいお酒や美味しいお酒や美味しいお酒を(笑)飲むこと」で解消していたわけで、その解消法の副作用が「激太り」という形で現れた。
まぁ、そういうわけなので、今となっては、もう少し上手にストレスと向き合っておけばよかったなぁと後悔しながらダイエットに励んでいるわけです。
そんな中、ようやくわかってきたのは、それがダイエットであろうと仕事であろうと、成功している人間は「ストレスとの向き合い方」が上手だということ。
今回は、そんなことをテーマに記事を書いていこうと思います。
では、はじめます。
ストレスを避けたり減らそうとするだけではなく、いったん受け入れて、うまく付き合う方法を考えよう
ストレスとの向き合い方は大きく2つのアプローチがあります。
ひとつは「避ける、減らす」というアプローチ。
できるだけストレスにならないように、自分に負担になるような選択は避ける、減らすようにする。
ただまぁ、これが非常に難しいわけです。
というか、たとえば会社で勤めていて、自分にストレスになるような仕事を全部断っていたら、おそらくどこの会社でもクビになります。
では、ストレスを避けたり、減らすのではなく、受け入れて上手く付き合うという、もうひとつのアプローチ。
このアプローチは、ストレスを解消するというよりは、ストレスに対する考え方を変えて、あくまでも前向きにストレスを消化、コントロールしていくという方法です。
「ストレスは害になる」と考えている人は、ストレスは避けるべきだと考えます。
そうすると、ストレスを感じたとたんに「逃げなければ」「ストレスを減らさなければ」と思ってしまいます。
実際に、「ストレスは害になる」と考えている人の多くは、ストレスへの対処法は「ストレスをなるべく避けること」だと言い、たとえばつぎのような行動をとります。
・ストレスに向き合おうとせず、ストレスの原因についてなるべく考えないようにする。
・ストレスの原因に対処しようとせず、ストレスを紛らわそうとする。
・ストレスを紛らわすために酒などに逃げたり、依存したりする。
・ストレスの原因となっている人間関係や役割や目標に対して、努力したり、意識を向けたりするのをやめる。
それとは反対に、「ストレスには役に立つ点もある」と考えている人の多くは、ストレスに対して積極的に対処すると答え、たとえばつぎのような行動を取ります。
・強いストレスを感じるできごとが起きた事実を受けとめ、現実として認識する。
・ストレスの原因に対処する方法をしっかりと考える。
・情報やサポートやアドバイスを求める。
・ストレスの原因を克服するか、取り除くか、変化を起こすための対策を講じる。
・困難な状況をなるべくポジティブに考え、成長する機会としてとらえることで、その状況において最善を尽くす。
このようにストレスへの対処のしかたが異なると、結果には大きなちがいが表れます。
困難な問題を避けたり否定したりせずに、正面から向き合えば、ストレスの多い経験に対処する能力をつちかうことができます。
困ったときには相談し、助け合う仲間もできます。
自分でどうにかできる問題には、手遅れになる前にしっかりと対処できるようになります。
どうにもできない状況は、成長するための機会として受けとめられるようになります。
このように多くのマインドセットと同様に、「ストレスは役に立つ」と思っていると、現実にそのとおりになっていくのです。
「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」著者:ケリー・マクゴニガル/出版社:大和書房
スタンフォード大学の心理学者ケリー・マクゴニガルさんは、著書「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」の中で、ストレスは「害」ではなく「自己成長のエネルギーの源」や「自分を守ってくれるもの」になると様々な実験結果をもとに、そう主張しています。
ケリー・マクゴニガルさんのもう一冊の著書「スタンフォードの自分を変える教室」は、以前、こちらの記事で紹介しましたが、そこでふれたのは「自分をコントロールする意志力」について。
そして、今回の著書でテーマとしているのは「ストレスと上手に向き合い困難を乗り越えて強くなる方法」
ストレスとどう向き合うかは多くの方が悩む大きな問題。
興味のある方には、おすすめの一冊です。
そして、今回は最後に、ケリー・マクゴニガルさんがTedで「ストレスと友達になる方法」という題目で講演した動画を紹介しておきます。
何かの気づきにつながれば幸いです。