以前、こちらの記事で「何が口コミで広まっていくのかを決める要素は、それが注目に値するかどうか」ということを、お伝えしました。
また、「それが、誰かに伝えたくなる価値があるか」も重要だということも、あわせて、お伝えいたしました。
それをふまえて、今回は、以前、私の経営するお店で起こった具体例も交えつつ、クチコミについて、あなたと一緒に考えていければと思っています。
それでは、はじめます。
あなたの会社やお店、商品やサービス、または、あなた自身かもしれませんし、あなたの発信する情報かもしれませんが、まぁ、なんにせよ、それらをクチコミで広めたいと思った時、「それらが注目に値するかどうか」、また、「誰かに伝えたくなる価値があるかどうか」を決めるのは、それが、どれだけ「ユニーク」かということだったりします。
つまり、あなたがクチコミで広めたいものが「注目に値するか」「誰かに伝えたくなる価値があるか」、それを決める重要な要素が「ユニーク」か「そうでないか」ということが、まずひとつある。
私は、そう考えています。
人は、新しい驚きを感じる「ユニークなもの」を見つけると他人にしゃべりたくなります。
なぜなら、「ありふれたもの」や「すでに知られているもの」を、話題にして、おしゃべりしたって、何も面白くないからです。
ですので、ビジネスで成功したいと思えば、ひとつの方法として、誰かの会話の話題にすっと入り込めるような、そんな「ユニーク」な商品・サービスを新たにつくり、世に送り出すこと。
そんな方法があります。
「いやいや、そうは言っても、そんなに簡単に、クチコミで広まるような新商品、新サービスにまつわるアイデアなんて、私には思いつきませんよ」
もしかしたら、いま、あなたは、そう思っているかもしれません。
たしかに、わかります。
でも、アイデアなんてものは、新しく生み出すものではなく、もともとあるものを、いかに上手く加工できるか。
ただ、それだけのこと。
そう考えることだってできるのです。
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
(「アイデアのつくり方」著者:ジェームス・W・ヤング/出版社:CCCメディアハウス)
たとえば、以前、私が経営する飲食店で「ワンドリンク注文するとカレーが無料で食べられる」というサービスを行いましたが、私たちが生み出したこのアイデアは、瞬く間に口コミで広がり、しまいにはテレビの取材が殺到するということになり、お店を商売繁盛させるための、ひとつの起爆剤的なものとして、じゅうぶんすぎるほどの結果を生んでくれました。
カレーを頼むと、アフターコーヒーが無料でついてくるお店は、けっこうあります。
が、しかし、
ドリンクを頼むと、カレーが無料でついてくる
そんなお店は、なかなかありません。
私自身、「ワンドリンク注文するとカレーが無料」というサービスを打ち出してみてわかったことは「ライバルとの差別化は非常に大事だ」ということ。
そして、ユニークさや独自性。
これは、たくさんの人を巻き込んでいくために役立つということ。
そう、クチコミ、テレビの取材をうけるにあたっては「ユニークさ」が非常に役立った。
また、競合他店が気づかないうちに始めたってのもよかった。
「ワンドリンク注文するとカレーが無料」なんてことは真似しようと思えば、いくらでも真似できる。
ただ単に、言葉の言い回しを「逆」にしただけなのだから。
バカバカしいと、人は思うかもしれない
でも、バカバカしくてもいい、別に悪いことをしてるわけじゃないし、お客さんには喜んでもらえるんだから。
そういう想いで、他のお店が言ってないことを、あえて言ってみた。
そしたら成功した。
まぁ、そういうことです。
あなたも、いまいちど「ライバルとの差別化」「独自性(オリジナリティ)」そして「思いついたら真っ先にやってみる」ということ。
この3つの点で、あなたのビジネスを見直してみてはいかがでしょうか。