あなたは「占い」って好きですか?
正直、私は「好きでも嫌いでもない」という感じではありますが、私の友人の経営者や社長たちの中には占い好きな人がけっこういます。
また、社長業をしていると、たまに「占い師と顧問契約をしてみないか?」という話が持ち込まれることもあります。
占い師と顧問契約をする企業
占いをまったく信じていないという方には、あまり理解できない話かもしれませんが、実は「占い師と顧問契約をする企業」というのは、私たち経営者の間では、そう珍しい話でもありません。
ネットでも、ちょっと調べると「占い師と顧問契約する企業が急増中」という記事を見つけることもできます。
「大手企業と顧問契約を結ぶような占い師の場合、顧問料は月額20~50万円は下らないようだ。彼らは、運勢学や風水、マーケティング、営業、統計学、医師など幅広い分野の専門家とチームを組んで仕事をこなしています。」
(ビジネスジャーナル 2013年1月26日の記事より引用)
企業と顧問契約というと、弁護士、税理士、会計士、社労士などは一般的にも馴染みがありますが、今では「経営上、重要な判断をする際に相談する相手」として占い師と顧問契約をするケースもあるのです。
経営者が占いが好きな理由
そもそも、今回、なぜ、このような記事を書こうと思ったかというと、うちの会社の若手の男性従業員から、こんな質問をされたからです。
「経営者は相談する人がいないから占い師に頼ることがあるって聞いたことがあるんですけど、社長はどうなんですか?」
たしかに私自身、「最終的に頼れるのは自分だけだ」と思っているふしもありますが、実際のところは相談相手には恵まれているので、占い師に頼るようなことはありません。
ただ、彼が言うように「経営者は相談する相手がいない」というのも、ある意味、事実でもありますし、「なぜ女と経営者は占いが好きか」という本にも、こんな一節があります。
なぜ経営者たちの中に占い好きが多いかと言えば、それは、彼らは他に頼るものが何もないからだ。頼りになるのは自分だけだ。
(「なぜ女と経営者は占いが好きか(幻冬舎新書)」より引用)
「頼りになるのは自分だけ」というのは、いささか極論のような気はしますが、私自身も10年以上、経営者として働いていますので、たしかにそうだなと思う部分もあります。
私のように、そう大きくない会社の社長であれば「すべての責任は自分が負う」というスタンスで仕事をしていますし、重要な決断をしなければいけない局面も多々あります。
そのため、よほど会社の組織づくりが上手くいってない限り、社長はどんどん孤独になっていきます。会社を経営していれば、従業員に相談できないことも実際ありますしね。
ただ、経営者に占い好きな方が多いのは、それだけが理由ではないようです。
先のことを真剣に考えているからこそ占いをする
「なぜ女と経営者は占いが好きか」という本には、こういうことも書かれています。
頭の固い男たちへ。女と経営者・資産家たちに学びなさい。女と経営者たちはいつも、近未来、すなわち、これから先のことをいつも真剣に考えている。だから占いをする。あなたも少しでいいから占いを勉強すべきだ。占い・まじないをバカにしている人は金儲け(豊かな暮らし)はできません。
(「なぜ女と経営者は占いが好きか(幻冬舎新書)」より引用)
恋愛の話題になったとき「女性は過去のことを引きずらないが、男性は過去のことを引きずる」ということがよく言われますが、これと似たようなことが「占い」でも言われているようです。
女性は、過去をひきずらない未来志向だから、近未来の予測である占いを好んでする。その反面、男性は過去にこだわる傾向にあり、しかも、自分の意思と能力で人生を切り開いていけると信じているので占いには耳を貸さない。
そう言われると、そうかもしれないなぁと思えますよね。
そして、経営者も、常に先のことを考えてる未来志向なので、女性と同じように占いが好きなのだというのが「なぜ女と経営者は占いが好きか」という本に書かれている主張です。
たしかに、未来を切り開いていく能力に長けているのが経営者だと思いますし、よりよい未来のビジョンや目標を掲げ、そこに向かって仕事をしていくのが経営者なので、近未来の予測である占いを好むのはわかるような気がします。
何事もバランス感覚が大切
いかがだったでしょうか?今回は、経営者や社長に占い好きが多い理由というテーマで記事を書いてみました。
最後に私の個人的な意見ですが、私は「何事もバランス感覚が大切だ」と思っていますので、未来のことばっかり考えていてもダメだと思うし、過去のことばかり考えるのもダメだと思っています。
これは経営者に限ったことではありませんが、現実がつらくて占いやスピリチュアルにハマる人を見ていると、そもそも「なぜ、現実がつらくなっているか」ということを、自分が過去にしてきたことなどをしっかりと考え、反省すべきこと、改善すべきことを見つけ、今に活かすようにしないと何も変わらないのになと思ってしまいます。
また、これは男性に多いのですが、過去の業績や栄光にいつまでもしがみついている人。こういう人を見ると、先を見据えて、今どう頑張るかを考えて欲しいなと思います。
過去も振り返りながら、理想の未来を考え、今、頑張る。
過去、未来、現在。
バランスよく考えていきたいものです。