今日の夜は、イタリアンのお店でペペロンチーノを食べたわけですが、そのとき思ったこと。
会社を経営していくうえでは、売上をあげることも大事ですが、利益率を上げることは、それと同じ、もしくは、それ以上に大事です。
利益率を上げるというと、小難しく聞こえますが、要は「出ていくお金を減らし、入ってくるお金を増やすこと」
シンプルに言い切ってしまうと、そういうことです。
たとえば、ペペロンチーノなんて、ニンニクと唐辛子と油を麺にからめるだけなので、それ以外、何も具材を入れなければ、原価なんて、たかがしれてます。
さきほど、ちょっと調べてみたら、ペペロンチーノは1人前で原価60円~100円くらい。
仮に原価60円で出せるのであれば、600円という値段をつければ、原価率10%ととなり、けっこうな高収益の商品となるわけです。
っつーか、今日食べたペペロンチーノは、1080円だったけど、いったい原価はいくらだったんだろう?
たまには、そういうことに興味を持つのもよいと思います。
「飲食店をするなら、原価率は30%程度におさえて価格設定を行うべき」ということが、いろんなところで言われてますが、まぁたしかに、それがひとつのスタンダードというか常識。
私は飲食店経営も実際に経験してますが、ほんと、原価率30%というのは、よく聞く数字。
だからといって、その常識さえ守っていれば、経営がうまくいくかといえば、そうではない。
ある意味、常識破りというか、あえて原価率を異常なほどに高くすることで、ファンをつかみ繁盛しているお店も、たくさんあるわけです。
たとえば、「俺のフレンチ」の「牛ヒレとフォアグラのロッシーニ」という名物メニューなんかは、一説には原価率90%以上なんて言われてますし、他のメニューを平均しても「俺のフレンチ」は原価率は約60%だと言われてます。
原価率30%というスタンダードな考え方がある中で、食材をケチらず、上質なものを安く出す。
まぁ、考えてみると、「原価率は30%程度におさえて・・・」というのは、あくまでもお店の都合であり、お客さんには関係のないこと。
お客さんを中心に考えて、食材をケチらず、上質なものを安く出す。
そうすることで、お客がお客を呼び、どんどん客数が増え、そこに回転率が上がる工夫を加え、さらに1日の客数を伸ばす。
だから儲かる。
ここで思うのが、どんなビジネスであれ、業界のスタンダードや常識ってのはあるわけで、でも、それがお客さんにとってどうなのか?
常に、お客さんを中心に考えてみる。
業界のスタンダードや常識を疑う。
そういうことを、ペペロンチーノを食べながら思ったわけです。