「副業革命」という本の著者、小林憲史くんが大阪支店に遊びに来てくれました。
彼とは、もう10年以上の付き合いになるけど、これまでいくつかの事業をともに作ったり、うちのビジネスに協力してもらったり、そして時には、バカ話をしながら一緒に飲んだりと、仲良くしている友人のひとりでもあります。
本書では、超効率的に最速で「楽して稼ぐ方法」を解説しています。
「楽して稼ぐ」というと、眉をひそめる方や「お金は汗水垂らして稼ぐものだ!」と反発される方も多いでしょう。
私自身も実は、この「楽して稼ぐ」という言葉にあまりよい印象はありません。
しかし、誤解を恐れずいわせていただくなら、
「楽して稼いで何が悪いのか?」
ということです。
楽して稼ぐというと、何か悪いことをして他人を騙してお金を搾取することやねずみ講やマルチ商法を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、本書でいうところの「楽して稼ぐ」というものは、そういった種類のものとはまったく違います。
本書でいう「楽して稼ぐ」というのは、「できるだけ無駄を省き、徹底的に作業を効率化し、短時間でお金を稼ぐ仕組みを作る」という意味です。
お金を稼ぐ仕組み、つまり「儲けの構造」を作り上げるわけです。
「お金を稼ぐ」という行為に関して考えるから、「楽して」という言葉と結びついたときにどうしても素直に受け取れないのではないでしょうか?
例えば、洗濯で考えてみてください。
あなたは衣服を洗濯するときに、わざわざタライと洗濯板を取り出してゴシゴシと洗濯するでしょうか?
おそらく違うと思います。
全自動洗濯機に衣服を放り込み、洗剤を入れてポチっとスイッチを押すだけでしょう。
また、岡山から東京まで行くときに、わざわざ歩いて行こうと思うでしょうか?
新幹線か飛行機で行くと思います。
「歩いて行くことで、また得るものがある。そもそも人生は遠回りしてこそ・・・・」
というのは論点がズレています。
東京まで到達するという結果を得るためだけなら、歩いて行くというのはナンセンスです。
このように、同じ結果が得られるのであれば、過程となる作業を軽減する「楽をする」ということは決して悪いことではなく、むしろ好まれるべきことです。
そもそも科学の進歩とは、ありていにいえば「いかに楽をするか?」ということからきているのですから、楽をするというのは悪いことではなく、進歩には欠かせない考え方でしょう。
また、できることなら楽をしたいと思うのは人間であれば当然のことで、お金儲けもまた然りです。
ですから、堂々と「楽してお金を稼ぎたい」といってしまいましょう。
ここを曖昧にしたままでは、稼ぐことはできないのです。
「副業革命!」(著者:小林憲史/出版社:扶桑社)
彼が、「副業革命」という本のまえがきで書いた「楽して稼いで何が悪いのか?」というフレーズ。
これには、大いに共感できます。
楽して稼いで何が悪いのか?
というと、まるで開き直っているようで、あまり感じはよくないのですが、彼も私も10年以上、この「楽して稼ぐ」ということを追及して、かつ、それをビジネスに活かしています。
日本では、「楽して稼ぐ」という言葉にネガティブなイメージを持つ人が多いのですが、実際のところ、誰もが苦労はしたくないはずです。
無駄を省き、効率化を図り、利益を最大化する。
これを下世話なフレーズで言い換えると「楽して稼ぐ」になるわけで、そう考えると、稼げていない人ほど無駄なことばかりしてるとも言えるわけです。
楽して稼げていないのであれば、今一度、自分が日々やっていることに無駄がないか。
そういったことを考えてみることも必要ではないでしょうか。