私も若いころに先輩方から言われていましたが、これから就職活動を行う学生さんを含め、今の20代の方々は大変だなぁと思います。
写真は、ベトナムのホーチミンで現地の若者たちと一緒にご飯を食べたときのものですが、彼らの国ベトナムが日本を追い抜いていくのも、そう遠くないような気もしています。
私が20代の頃は、アジアの中では日本が一番経済的には豊かだと思ってましたし、実際、そうだったはずです。
でも、その後、20年経ち、見事に中国に追い抜かれてしまいました。
最近は「爆買い」なんてニュースもよく見ますし、街に出れば中国の方をたくさん見ます。
その姿を見て、「マナーが悪い」とか「うるさい」とか思う方もいるかもしれませんが、20年前は、私たち日本人が世界各地で「爆買い」を行っていたという事実もあります。
もはや、それも過去のこと。
冷静に客観的に見れば、日本は下降線をたどり衰退している国なのです。
免税店に列をなして大量のブランド品を買い込んだり、同じお土産を何十個と買ったりする姿は、80年代のバブル期の日本人と似ていないだろうか。
「マナーが悪い」「うるさい」と評される中国人の話を各地で取材して歩くたびに「でもね、日本人にもそういう時代があったんですよね」と苦笑いし、昔を回想する日本人が少なからずいた。
私自身も子どもの頃、そうした日本人がいたことを思い浮かべることができる。
記憶を頼りに、70年代後半~80年代の古い雑誌を調べてみると、当時の記事が見つかった。
売れすぎた結果、うちの店へ来られても売る品物もない。大量生産していないから、顧客の注文に応じられなくなる
パリの本店での混乱は欧米人の客を寄りつかせなくなり、一種の公害として、フランスでは”黄禍”とまでいわれた
これは78年4月6日号の「女性自身」に掲載された記事の抜粋だ。
パリ・シャンゼリゼ通りにあるルイ・ヴィトン本店前に並ぶ日本人女性について、フランス人が語っていることを記事にしたものである。
10年後の88年7月12日号にもこんな記述があった。
(パリのエルメスでスカーフを見る日本女性に対して)次々にカウンターの上に積み上げて物色して、まるでスーパーでの買い物と同じ感覚なのね。そばにイタリア人らしい外国人女性がいたけど、ちょっとあきれ顔。自分はお金持ちだからとか、円が強いからといって傍若無人な買い方をするのはヒンシュクものね
顔から火が出そうな話だが、70年代~80年代、日本人もヨーロッパやハワイ、香港などでブランド品の”爆買い”を繰り広げていたのである。
「爆買い後、彼らはどこに向かうのか?」(著者:中島 恵/出版社:プレジデント社)
http://qbiz.jp/article/50417/1/
http://blog.livedoor.jp/nandeya_umeda/archives/50672582.html
昭和50年(1975年)生まれの私は、親から「大きな企業や銀行に就職できれば、定年まで安定した給料がもらえる」と教えられました。
しかし、いざ就職活動の時期になったとたん、これまで絶対つぶれないはずだった銀行や証券会社が、立て続けに「破綻」したニュースが世間をにぎわせ、それまで親から教えられてきたことが全く通用しない時代に突入したのです。
31歳で独立起業するまでに、8年間サラリーマンとして働いていましたが、その間、自分が働いている会社が倒産するという出来事を、2度も経験しました。
最後に勤めていた会社も、私が独立して2年後に倒産していました。
つまり、これまで私が社員として働いていた会社は、今は影も形もないのです。
寂しいことですが、今はそういう時代なので仕方がありません。
私は幸いにも、このような不運が続いたので、20代の後半くらいから現実を直視できるようになり、こんな時代でも生き抜いていけるスキルを模索しての今があります。
あと20~30年くらいだったら、どんなことがあろうと、普通に暮らしていけるかな。
それくらいの自信はあります。
しかし、今、あなたが、もし、20代であるならば、あと40~50年あるわけです。
大丈夫ですか?
日本は、これから、いろんなことが下降線をたどっていく国です。
人口がどんどん減っていってるのも知っていますよね?
私たちが老人になる頃は、街中、老人だらけです。
いくら元気だったとしても、老人になってしまうと、若いころほどガンガン消費をすることもなくなるでしょう。
今後、国内での日本人の消費は下降線をたどる一方。
つまり、モノやサービスが、どんどん売れなくなるわけです。
当然、経済も下降線。
そんな時代に、私たちは生きているのです。
でも、夢や希望がないわけではありません。
昨年(2015年)の3月20日に、堀江貴文さんが近畿大学で、すごくいい話をされていました。
まだご覧になられていなければ、ぜひご覧いただき、今後、どう生きていくかを考えてみてはいかがでしょうか?