読んだ本とメモを簡単に管理できる「読書管理ビブリア」というiPhoneアプリを私は愛用しているのですが、そのアプリでわかったことは、「私は、昨年1年で966冊、本を購入して読んでいた」ということ。
あと34冊で、1000冊。おしい!今年は1000冊を目指したいものです。
年間1000冊というと、毎日2~3冊、本を購入して読んでいくわけですが、これが多いのか少ないのかは、人それぞれの感じ方だと思うので、どうでもよいとして。
ひとつ言えるのは、『お金やモノは、大事にしていても無くしてしまうことがあるのですが、読書や経験を通じて得た知識や知恵は、そう簡単に無くならない』ということです。
このことについては、ほんと、いろんな人が、いろんな本に、それぞれの方なりの言葉で同じことを書いているので、おそらく間違いはないでしょう。
たとえば、昨年、TEDxSapporoでの講演が話題になった植松努さんは、自分のおばあちゃんが一生懸命貯めたお金が、戦争で全部紙くずになってしまったことを例にあげ、読書の重要性を説いています。
植松さんのおばあちゃんは、こう言ったそうです。
「お金はくだらないよ。一晩で価値が変わることがあるからね。だから、お金があったら、貯金なんてしないで、本を買いなさい。知識を頭に入れなさい。それは誰にも取られないし、価値も変わらない。そして、新しい価値を生み出してくれるから。お金は”自分の知恵と経験”のために使ったら、貯まり続ける。」
いかがでしょう。
「貯金なんてしないで」というのは、いささか極端ですが、もし、なにかのアクシデントで一文無しになったとき、何が残るか?
そう考えると、やはり、知識、知恵、経験、もっとわかりやすく言えば、稼ぐ力というのは、お金が無くなろうとも残るわけです。
また、「ユニクロ」の創業者、柳井正さんは、自身の著書「柳井正の希望を持とう」で、こう書かれています。
「ビジネスマンの基礎として必要なのは、まずは仕事の現場から学ぶことで、次が目的を持って人に会い、教えを請うこと。そして、このふたつと同じように重要なのが本を読むことだろう。」
そして、さらに、こう続きます。
「ただし、本を読むうえで忘れてはならないのは頭でっかちにならないことだ。ビジネスマンならば知識として蓄えるのでなく、自分の仕事に役立てるため、「自分ならこうする」と考え、仮説を頭に描きながら文字を追っていくことだ。また、軽いばかりの中身のない本はあえて手に取ることはないだろう。」
つまり、「ただ読むだけではなく、目的意識をもって読め」と。
さらに、35歳でマイクロソフトの社長になった成毛眞さんは、自身の著書「本は10冊同時に読め」の中で、「本を読まない人はサルである」とまで言い切ってしまってます。
まぁ、本を読まない人のことを「猿」とまで言ってしまうのは、なかなか過激だなぁとは思いつつ、自分が多読をするようになってわかったことは、やっぱり会話が面白くない人ってのは本を読んでないことが多いってこと。
あと、アタマの回転の遅い人、よくしゃべるんだけど何言ってるかよくわからない人、話が無駄に長い人、こういう人は、ほとんど本を読んでませんね。
「多読」が人生を豊かにする
「読書が大事なことはわかっているけど、忙しくて読むヒマがない」
そう思う方もいるでしょう。
これに対して、「レバレッジ・リーディング」の著者、本田直之さんは、「本を読まないから時間がない」のだと答えています。
そして、その理由を、「ビジネス書には、努力の末に成功した人がその知識やノウハウを書いたものがたくさんある。それを読むことは、成功した人から学ぶということにほかならない。そうすることで、早く、少ない労力で、成功にたどりつける。その結果、時間の余裕が生まれる」と説明しています。
まぁ、たしかに、何をするにも「忙しい」とか「時間がない」とか言う人はいます。
ただ、それを言ってしまうと、おわりなんですよね。
なぜなら、時間だけは、どんな人にも、1日24時間、平等に与えられてるから。
限られた時間の中で、どれだけ上手に時間を使えるか。
もっというと、どれだけ自分にとって有益な時間を生み出すことができるか。
それが、豊かな人生を送るコツなんじゃないかなと。
そして、それを実現する能力を身につけるために大事なのが「多読」なんじゃないかなと。
私は、そう思うわけです。
